●特定失踪者・記者会見2017年11月7日


記者会見資料

群馬県警に対する「お尋ね」

県議会一般質問「拉致問題に対する警察の取り組に対して県警本部長から積極的な答弁があり、その後の扱いなどについて。

2017年11月7日

1. 参加者

 県    警   笹 澤 裕 幸  外事課長

          井 野 秀 和  外事課課長補佐

「救う会・群馬」  大 野 敏 雄  事務局長

          安 本 裕 幸  幹事

          市 川 知 絵  幹事

          飯 野 莉 乃  幹事

2. 場所など

「救う会・群馬」事務室 10月31日・火曜日

午前10時30分~11時20分

1 県内特定失踪者への対応について

平成27年7月「特定失踪者問題調査会」(代表・荒木和博)が7名のメンバーにより県内特定失踪者の調査を実施いたしました。

平成28年(2016)第二回定例県議会(6月1日)において、このことが取りあげられ警察の取組について狩野浩志群馬県議会議員(群馬拉致議連・事務局長)が一般質問を行い、これについて群馬県警察本部長から、「警察の総合力を発揮して、事案の真相解明に努める」とのご回答を賜りましたが、調査状況はいかがでしょうか。

○特定失踪者というのは特定失踪者問題調査会の失踪者に対する名称であり、北朝鮮による拉致に関わるものとしての特別な調査ではない。失踪者(行方不明)として届けられた者に対する調査である。

○県警としては、「特定失踪者」とされている者に対する調査は、関連性など含めて解明に努めていることは理解してほしい。

○平成24年12月6日・警察庁が開示したものも、同様な主旨により開示しており、現にこのなかには後日、国内で発見された者もいる。

2 加藤八重子さんについて

先県議会において狩野浩志群馬県議会議員が、「加藤八重子さんが失踪した3年前にも、同僚の同じ職場の女性が失踪しているということも新たに判明」と発言しましたが、この件に関して警察での対応をお伺いしたい。

○事案の発生が1946年9月のことであり、当時はお話しに出たように、「殺人事件」の面で調査を開始している。自宅回りを掘り起こしたことなども事実である。

○事案発生から40年近く経過しており、その折の「関係者」を探し出すのは容易なことでない。また、係わりを避けている方も多い。

○お話しのように、ご主人が当時「国鉄労組」、八重子さんが「全電通労組」であったことは承知しているが、当時の名簿を探し出すことも現在出来ていない。

○困難な事例であることは確かなこと。ただし、県警として避けて通る感覚ではないことをご理解願いたい。

3 横田道人さんについて

現在未だ安中市に失踪当時を知る方が居られるが、関係者について、警察ではどのような対応・調査を行っているでしょうか。

○北朝鮮・偽札作りの主犯者とのお話しもあったが、入社後1年でそれだけの技術を習得出来ていたのかは疑問。(群馬大学工学部⇒東邦亜鉛)

○同級生を見つけ出すのにも苦労している。キーになっているバス停近くの電気店、飲食店など既に代替わりしていて調査も難しいことは確か。的確な情報を掴む困難を覚える。

4 県内特定失踪者家族の対応について

埼玉県警の担当かと思われますが、井上イトノさんも含めて県内特定失 踪者の御家族は高年齢になっています。

県警として、他の特定失踪者家族を含めて、ご家族訪問などはどのように実施しておられますか。

○井上イトノさん(井上克美さんの母)、この事例は埼玉県警の範疇にあるものだが、時折訪問している。最近擁護施設に入ったようだ。

重度傷害者の克美さんの兄は、近所の方に面倒を依頼しているようだ。(この事実は大野敏雄も承知しており、確認は正しい。)

○群馬県警としても事例のように家族を訪問している。近くの警察署が各々担当している。

5 特定失踪者が居ることの啓蒙

北朝鮮人権法(拉致問題その他北朝鮮当局による人権侵害問題への対処に関する法律・(平成十八年六月二十三日法律第九十六号))が施行され「北朝鮮当局による人権侵害問題に関する国民の認識を深めるとともに、国際社会と連携しつつ北朝鮮当局による人権侵害問題の実態を解明し、及びその抑止を図ることを目的とする。」とし、「北朝鮮当局による国家的犯罪行為である」としています。

しかし、県民のなかには、特定失踪者が居ることを知らない、または風化している現状に焦りを感じている方もいます。

このことについて群馬県警は具体的にどのように対応されていますか。

○常時「特定失踪者」のポスターを「交番」に掲示するのは難しい。

○群馬県とともに、定められた「北朝鮮人権侵害問題啓発週間」(12月10日~16日)には、交番にも特定失踪者ポスターを掲示したりしています。

6.お尋ね終わっての感想

○県議会での県警本部長は形通りの「答弁」1年少しで本人転勤。

○頼るべきところあてにならず、焦燥感、落胆

特定失踪者とは「特定失踪者問題調査会」の言葉、あくまでも失踪者。

○何の進展もなさず、一体日本の北朝鮮による拉致はどうなるの。

○行政文書の群馬県・「共管」何故無しなの?。などなど

○真藤隆夫さん(横田道人さん妹・真由美さんの夫)・・県警の方が頻繁に訪問してくださり、感謝している、とのことに胸なでおろす。(電話照会による)

以上


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